-三叉神経痛のガンマナイフ治療-


三叉神経痛のガンマナイフ治療

三叉神経痛

三叉神経痛は、話したり食べたりする際、一方の顔面に電気が走るように激しく痛みます。高齢者では、動脈硬化をおこした血管が、脳と三叉神経をつなぐ部分を、圧迫するのが原因と考えられています。


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ガンマナイフ

ガンマナイフは、放射線の一種のガンマ線を用いて、脳内を治療する装置です。頭部をヘルメット状の照射器に固定し、201個ある照射口から患部の一点に、集中するようにガンマ線が照射されます。脳腫瘍などの病変をナイフのように切り取るところから、ガンマナイフという名前が付けられました。

局所麻酔で行いますので、全身麻酔の開頭手術に比べて、体への負担が格段に少ないです。日本での治療例のほぼ半数は、がんの転移性脳腫瘍や脳血管奇形の治療ですが、ガンマナイフはもともと、痛みや震えといった脳機能に関係する治療の目的で、開発されたものです。

ガンマナイフの治療対象の6.8%は、痛みなどの脳の機能的な病気です。てんかんやパーキンソン病、がんの痛みなどへの応用も研究されていますが、治療実績が豊富なのが三叉神経痛なのです。

ガンマナイフが当たると腫瘍などの組織は破壊されるのに対して、三叉神経痛に照射した場合は、顔の正常な運動感覚神経を保ちつつ、神経痛だけが消えてなくなります。詳しい原理は不明ですが、「神経組織の機能に、生理的な変化が起きるのではないか」と言われています。

三叉神経痛治療では、数十分から1時間かけて、腫瘍切除の場合の60グレイより高い、最大90グレイの線量を照射します。ガンマ線の的になる部分は、直径はわずか3ミリで、腫瘍に比べて小さく、照射位置をいかに正確にさだめるかが重要になります。このため照射の際は、通常使われるMRI(磁気共鳴画像)に加え、CTも撮影してコンピューターで画像を重ね合わせて、位置を決めています。


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関係医療機関

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ガンマナイフの全国施設リスト

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東北

古川星陵病院鈴木二郎記念ガンマハウス

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関東

東京大学医学部附属病院

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東京女子医科大学病院

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葛西循環器脳神経外科病院

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神経痛の治療ガイド

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